Happy life with Chappie

ミニチュアシュナウザーチャッピーの日常とわんこへの思いを綴ります。

美味しいもの

もうどのレストランでの食事なのか忘れてしまいましたが、一時期、高級で美味しい物を食べることが幸せだと思っていた時期がありました。

今も、美味しい物を食べるのは、もちろん嫌いではないのですが、以前ほど価値を置かなくなってしまいました。これはびっくりドンキーのハンバーグや、王将の餃子で十分満足できるという、現代のますます競争が激化する資本主義社会で生き残るために必要な経済効率抜群の舌を、僕が持ち合わせていることと、大きな価値観の転換があったからです。

最初の頃はこんなに美味しいものがあるのかと感動したものですが、だんだん慣れてきて、どんな高い物を食べてもあまり感動を覚えなくなってきました。さらに、気がつくと、「あの値段払ってあの味か〜」とか、「お肉もう一つだったな」とか、いつの間にかディナー評論家になっていました。目の前に出された料理や、それを食することができるということに対する感謝よりも先に消費者としてレストランのサービスを評価しようとしていました。

しかし、そんな自分を変えてくれた出来事がありました。

僕と妻とチャッピーで、初めて家の近くの山に登った時のことです。山の空気を楽しみながら、チャッピーはいつもは嗅がない香りを味わいながら、ゆっくりと登って行きました。

その日は妻が昼食におにぎりと、チャッピーにはゆでたササミを用意してくれ、それをその日のゴールにしていたお寺で食べました。

!!!!!

ものすごく美味しい!運動したからか?それもあるでしょう。しかし、それだけではないはず。

この感動に何か言葉で理由を探すと、それだけいっそう真実から遠ざかってしまう気がするのですが、あえていうなら食事の美味しさというのは、料理そのものだけではなく、それを食べる時の心持ちが大切だということです。

そこに家族がいて、同じ作業、つまり山に登って、達成感と充実感を共有した状況で食べる食事はやっぱり格別のものです。

お子さんがいらっしゃるご家庭ならば、お子さんとファミリーレストランでわいわいと楽しい団欒をするのと、一人で食べる鰻どちらがいいですかと尋ねられれば多くの人が前者を選ばれると思います。

少し考えればわかることですが、忘れやすいことかもしれませんね。




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