先日チャッピーを散歩していた時、ご近所のワンちゃんにご挨拶させてみると噛まれちゃいました。幸いチャッピーには何の怪我もなかったし、相手の飼い主さんが非常に申し訳なさそうに、「何かあれば訪ねてください。」とおっしゃってくださり、非常に誠実な対応をしていただいたので、こういうこともあるだろうとぐらいに思っています。
今回は僕よりも相手の飼い主さんが一番辛い思いをしたのかなと思います。その後、ワンちゃんに、「何してるの!また噛んで!」と叱ってらっしゃったところを見ると、そういった悩みを抱えてらっしゃるのかなと思いました。
トイレを失敗するわんこもいれば、噛み癖があるわんこ、吠え癖があるわんこ、散歩嫌いなわんこなどもいます。飼い主のほとんどは、自分のわんこが人にもわんこに対しても行儀よく、何も問題なく育てたいと思っているし、誰かの迷惑になってほしいと思う飼い主はいません。
しかしわんこのしつけは難しく、多くのわんこの飼い主さんが何かしら悩みを持ってらっしゃるかと思います。生き物なので、同じように躾をしたとしても、その効果は個体の環境や生い立ち、そして性格などにも左右されるため、セオリー通りにいかないこともあります。
チャッピーも他のワンちゃんに吠えてしまったり、ウンチの時はトイレの位置を認識できなかったりという問題を残しています。レッスンまで通って矯正しようとしましたが、無理でした。
人によっては完璧に躾ができないなら飼うなとか、自分ならこうすると、事情を汲み取らず偉そうにしてくる方も時々いますが、前者の方はそもそも全ての事を完璧にできるのかと問いたいし、後者はご自身の躾を優先されればと思ってしまいますね。
わんこの問題は、ある程度は付き合っていかなければ仕方がないのだと思います。問題に関しては、飼い主は最大限の努力はするけれども、それ以上は我慢するか他者が関わる場合は理解を求めるしかないと思います。
それはいい加減とか甘えとかそういうことではないでしょう。生き物である限り、どうしようもないことはあるものです。わんこに罪はありません。
うまく飼えないなら飼うなとか、迷惑かけるならペットを禁止すればいいという極端な方がいらっしゃいますが、お互い自分が気にいらないものを排除していけば何が残るでしょうか。タバコでもそうですが、最近は何でも問題を誇張して排除の方向に持っていく傾向があるように思いますが、多くのことは何かしら問題があるし、一つ一つ目くじら立てていけば何もできなくなるでしょう。
僕たちが心地よく生きていこうと思えば、他の人が幸せに感じるけど自分はそうでないこと、自分はうまくできても他の人がうまくできないことなどをお互いに譲歩しながら、ある程度受け入れ合うしかないと思います。よくある言い方をすれば、多様な価値観を認め合うということですね。
わんこを人間社会に迎える際に最も必要な要素、わんこに幸せにするために私たちが培うべき要素は、躾のノウハウよりも寛容さとコミュニケーションだと思います。
今朝、チャッピーを噛んじゃったわんこの飼い主さんに偶然お会いしました。まだ気にしてらっしゃる様子で、大丈夫でしたかと声をかけて頂きました。チャッピーのことを心配してくださって感謝です。逆にこれがきっかけでお話しできるようになれましたので、犬友さんとして今後ともお付き合い頂けますと幸いです。
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